活動概要 第3期

 

2006年の4月から2007年の3月までの第3期は、研究会(京の川研究会、国際京都学体系研究会、都市景観の保全と再生研究会)と交流見学会(見学体験会と文化交流サロン)の2つを柱に活動をいたしました。

ひとつの柱である研究会につきましては、まず「京の川研究会」を2006年9月28日(木)に「京の川と音景観」のテーマで開催。京の日常を音で感じ、京の知られざる素顔を考える機会といたしました。

次に、国際京都学体系研究会を2007年1月8日(月)に「桓武天皇と渡来人―平安京の国際的環境」をテーマで開催。古代に朝鮮半島から日本列島に渡来した一族の血縁につながっている桓武天皇を通して、古代京都の国際的背景について考える機会といたしました。

さらに、今期は新たに「都市景観の保全と再生研究会」をスタート。第1回は2006月7月26日(水)に「国家戦略としての京都創生」のテーマで開催。第2回は2006年12月14日(木)に「京の景色を愉しむ」のテーマで開催しました。第1回では「京都創生」につき京都市の担当者の方に基本的考えをお話いただき、京都の景観問題や税制のあり方など視座を深める機会としました。第2回は「東山三十六峰」と「神奈備山」、「洛中洛外図」と「国見の景色」、「庭の景色」と「まちの景色」、「名所」と「十境」などを話題にしながら、京都の景色の魅力を識る機会としました

もう一方の柱である交流見学会につきましては、まず見学体験会を2回開催いたしました。具体的には第5回「平野神社と夜桜見物」を2006年4月8日(土)に、第6回「月桂冠大倉記念館見学会」を2007年2月6日(火)に行いました。第5回では、平野神社の夜桜を見物しながら、春の風情を満喫し、楽しい歓談の時を過ごして頂きました。また第6回では代表的な酒造りの工程を見学できる伏見の月桂冠大倉記念館を見学したあと、「月の蔵人」で楽しい歓談の時を過ごして頂きました。

また、会員の交流の場である文化交流サロンを3回開催しました。2006年8月7日(月)の第10回は上七軒歌舞練場内庭園で、2006年10月4日(水)の第11回と2007年3月2日(金)の第12回は冨田屋で開催しました。

この他、特別事業として第二期総会(2006年5月28日(日))終了後に、からすま京都ホテルにおいて前理事長 故米山俊直先生を偲ぶ会を多数の参会者の協力を得て行いました。 当協会顧問の上田正昭先生に特別講演をお願いし「米山俊直さんと私」というテーマでお話いただき、その内容は国際京都学だよりに掲載致しました。その際、寄付を募り多数の皆様方からご協力を得ることができました。

以上が、本協会の第三期(2006年4月1日〜2007年3月31日)の活動概略です。